以前体験したヒヤッとした話。
単車に乗っていた時の事。
広い道で無く、両側で2車線の道での話。 その道を走る車の列は渋滞中で、私は路肩を単車で走っていた。速度は出ておらず、時速20キロメートルぐらいだったかな? でも右側には注意を払っていた。渋滞中の車の左側ドアが開かないとも限らないし……。
その時、右側斜め前方に何か見えたような気がした。 それは3匹ほどの犬を連れた男性。どうも反対車線から横断したらしい。車の隙間から見えた。
と、そこへ!
私の単車のホンの約1メートル手前に、車の隙間から”人間”が飛び出した。 女性のようで背が低く、背の高い車の隙間から飛び出して来たらしい。 こっちの速度は出ていないものの、距離が距離だけに「ぶつかる!ひいてしまう!」と思った。 いきなりフロントブレーキを強く握る。とっさの事なのでこれしか出来ない。 ブレーキペダルを踏む事が出来なかった。(フロントブレーキ→レバー。リヤブレーキ→ペダル)
「ひいた!」
と思ったが、単車は相手の寸前で止まった。
と、同時に沈み切っていたフロントフォークがググッ!と戻った。 いままでフロントサスペンションがこんなに沈み込んだ事があっただろうか? 2重に驚いた。
それからしばらく、私は放心状態だった。
相手の人は女性。どうも、さっきの犬を連れた人の奥さんらしい。 この人も犬を3匹ほど連れていた。 渋滞だから辺りの車が動いてないので、反対車線から横断して来たのだ。 もちろんここには横断歩道など無い。無理にガードレールを越えて進入したのだ。
しかも……、こっちが急ブレーキをかけて緊急停車した事に、まるで気付かずにその場を去って行った。
私はまだ放心状態で、動けなかった。 相手に対して怒るより呆れた。不注意にも程がある。 いくら何でも、1メートル手前に現れてはこっちも避けようが無い。
とにかく、とっさの時には自分もただ驚くだけで、ブレーキ(フットブレーキ)をかけるのが遅れる事を知った。でも、もう1秒あったら、かけていたかも知れないが。なにせフロントブレーキの方は自分でも信じられないぐらい早くかけた。 しかも、強くかけたので「ブレーキロックして単車が転倒するかも知れない」ととっさに考える事ができた。(実際は転倒する事は無かったが)。
でも、この時は速度もそれほど出てないし、何せこの単車(レーサーレプリカ)はフロントブレーキだけは非常によく効くのだ(いや、はっきり言って無茶苦茶効くぞ)。それが不幸中の幸い。
しかし、ほんと、 人の姿を見た時は「間違いなくひいた」と思った。後1秒遅かったら……。ゾゾォ!。
【2005/05/07 20:00】
車 |
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